看護師の仕事はサービス残業が多いと言われていますが、残業代がもらえないということはありません。どこからが残業かというのが曖昧になっている職場が多く、自主的に行っているので残業代にはならないとしているところもあります。看護師の業務で残業に該当するものは何かを知っておきましょう。
看護師の業務で残業に該当するものとは、勤務時間外の申し送りです。入院患者がいる病棟勤務であれば、夜勤があるため2交代制や3交代制などの勤務体系が組まれています。交代勤務の場合、次の担当者に患者の状態を引き継ぐための申し送りがあるのですが、これが勤務時間外に行われているところが多いのです。本来は勤務時間内に行うものです。
看護記録の作成も勤務時間外にすれば残業となります。看護記録は看護師が担当した患者について記録するものです。本来は勤務時間中に作成するのですが、看護業務で忙しく、その時間が勤務時間外になってしまうのです。
また、終業時間間際の突発的な対応も残業になりやすい業務です。緊急入院や急変の患者が終業間際に発生すれば対応しなければなりません。
そして、勉強会や研修会の参加です。これらも本来は勤務時間中に行わなければならないのですが、看護業務をやりながら勉強会や研修会に参加するのは難しく、どうしても勤務時間外に行われ、それが残業代なしとしているところが多いのです。
残業代未払いがある場合は、まず勤務先の上司に相談し、改善を求めるところから始めましょう。最近は看護師の職場環境を整えるようにしている病院が増えてきましたので、何らかの対策をしてくれるはずです。
